「カスタム要約」機能では、作成したテンプレートに沿って、書き起こしされたログを自動で要約します。
本記事では、要約処理に「使われるデータ」と「使われないデータ」、設定の上限値、よくあるご質問など、カスタム要約をより便利にお使いいただくための仕様について案内します。
カスタム要約の基本的な操作方法については、「カスタム要約」の記事をご確認ください。
目次
要約処理の仕組み
カスタム要約は、ログ詳細画面から[要約を実行]ボタンをクリックしたタイミングで、書き起こしを基に要約を生成します。
要約処理の流れは以下のとおりです。
- 選択された「テンプレート」と、対象ログの「書き起こし」がAI処理基盤に送信されます
- テンプレートの「フォーマット設定」と「要約項目」に沿って、要約結果が生成されます
- 生成された要約結果に、参照元の発話に対応するタイムスタンプが自動で挿入されます
- ログ詳細画面の「AI要約」欄に、結果が表示されます
⚠️カスタム要約は手動実行となり、自動実行に対応していません。 アプリで自動要約をオンにして記録した場合は、カスタム要約ではなく「AI要約」が実行されます。 詳細は「AI要約設定」の記事をご確認ください。
要約に使われるデータ
要約処理時に参照されるデータは、以下の4種類のみです。
| データ | 内容 | 取得元 |
|---|---|---|
| 書き起こし本文 | 発話者ラベル付きで、行ごとに区切られたテキスト形式で渡されます | 対象ログの書き起こし |
| 発話者名 | 書き起こしで識別された話者ラベル(「自分側」「相手側」または設定された氏名) | 話者分離・話者設定の結果 |
| 録音日時 | 録音開始時の年月日・時刻 | 記録開始時の情報 |
| テンプレートの内容 | 「フォーマット設定」と「要約項目」(見出しと説明) | 選択中のテンプレート |
💡フィラー(「えーと」「あの」など)は、要約処理に渡される前に取り除かれます。 そのため、フィラーが要約結果に反映されることはありません。
要約に使われないデータ
以下のデータは、要約処理には一切渡されません。
「これらの情報も踏まえて要約してほしい」というご要望をいただくことがありますが、現在の仕様では対応しておりません。
- CRMツール連携情報(商談内容・顧客レコードや企業属性など)
- 会社名・部署名・役職などの組織情報
- 過去のログの書き起こしや、過去に作成された要約結果
- 同じログで実行された別のカスタム要約結果
- 記録時間・記録種別・音声品質スコアなどのメタ情報
- 添付ファイル・チャット・メールなど、発話以外のデータ
💡言い換えると、AIが参照できるのは「そのログの発話と発話日時のみ」です。 顧客属性などを反映した要約を作成したい場合は、テンプレートの「フォーマット設定」に 自然な文章として記入することで、近い表現を実現できます。
テンプレートに設定できる項目
カスタム要約のテンプレート編集画面で設定できる項目は、次の3種類です。
| 項目 | 内容 | 要約結果への影響 |
|---|---|---|
| テンプレート名 | 一覧画面で識別するための名称 | 反映されません(識別用ラベル) |
| フォーマット設定 | 出力の文体やスタイルを指定する項目 | 要約全体のトーンに反映 |
| 要約項目 | 「見出し」と「説明(プロンプト)」を階層構造で設定 | 章立て・各章の内容に反映 |
⚠️テンプレート名は要約結果には含まれません。 要約結果のタイトル(# 見出し)には、AIが書き起こし内容から自動的に生成した タイトルが入りますので、あらかじめご了承ください。
フォーマット設定のプリセット一覧
「フォーマット設定」では、用途に応じて以下のプリセットを選択できます。
該当するスタイルがない場合は、「カスタム設定」を選択し、自由にスタイルを記述することもできます。
| プリセット | 想定シーン |
|---|---|
| 設定しない | スタイルを指定せずに要約したい場合 |
| フォーマル | 取引先共有・社外報告 |
| ビジネス | 社内報告・議事録共有 |
| カジュアル | 社内ミーティング・チーム共有 |
| 要約レポート | 上長・経営層への報告 |
| ブレスト調 | アイデア出し・企画会議 |
| 面接・ヒアリング | Q&A形式の詳細記録 |
| 課題解決 | エンジニア向け・技術要約 |
| タスク管理 | ToDo抽出・期限確認 |
| 講義・セミナー | 学習要点の体系化 |
| 1on1 | 人事・メンタリング |
| 商談議事録 | 社外共有用の商談記録 |
| カスタム設定 | 自由入力でスタイルを指定したい場合 |
タイムスタンプの自動付与について
カスタム要約の結果には、参照元の発話に対応するタイムスタンプが自動で挿入されます。
タイムスタンプは「記録開始からの経過時間」を基に内部で保持されており、要約画面では H:mm:ss 形式で表示されます。
気になる箇所のタイムスタンプをクリックすると、該当の書き起こしまで素早く移動できます。
💡タイムスタンプの付与にあたって、ユーザー側で設定を行う必要はありません。 自動的に有効となる仕様です。
実行方法と回数制限
実行方法
ログ詳細画面の「AI要約設定」でカスタム要約のトグルをオンにし、テンプレートを選択したのち[要約を実行]ボタンをクリックすることで、要約処理が開始されます。
詳細な手順はAI要約設定(記録内容をAIで要約する)もあわせてご確認ください。
プレビュー回数の上限
1つのログにつき、要約のプレビュー実行は最大10回までとなります。
⚠️プレビュー回数は、ログの「カスタム要約」全体での通算となります。 別のテンプレートに切り替えて実行した場合も、同じカウントに含まれます。
入力上限の早見表
テンプレートの作成・編集に関する各種上限は以下のとおりです。
| 項目 | 上限 |
|---|---|
| テンプレート名 | 100文字 |
| 1要約項目の見出し | 40文字 |
| 要約項目の数 | 20項目 |
| フォーマット設定 + 全要約項目の合計文字数 | 10,000文字 |
| 1ユーザーが作成可能なテンプレート総数 | 1,000件 |
| 1ログあたりのプレビュー実行回数 | 10回 |
テンプレートの共有範囲について
カスタムテンプレートを保存する際は、以下の3つの共有範囲から選択できます。
| 共有範囲 | 利用可能なユーザー | 編集権限 |
|---|---|---|
| 個人専用(既定値) | 作成者のみ | 作成者本人 |
| グループ共有 | 指定したグループのメンバー | 作成者本人 |
| スペース共有 | スペース内のすべてのユーザー | 作成者本人 |
⚠️共有範囲は後から変更可能です。 共有範囲を狭めた場合、範囲外のユーザーからはテンプレートが見えなくなりますが、 そのテンプレートで作成済みの要約結果はそのまま残ります。
お気に入り登録
公式テンプレート・カスタムテンプレート問わず、よく使うテンプレートは「お気に入り」に登録できます。
お気に入りはユーザーごとに保持されるため、共有メンバーのお気に入りに自動的に反映されることはありません。
カスタムテンプレートの削除権限について
カスタムテンプレートを削除する場合、アカウントの権限によって操作可能な範囲が異なります。
管理者
- 「自分のアカウント」で作成したカスタムテンプレート
- 「スペース全体」と「自身が参加中のグループ」で共有されたカスタムテンプレートすべて
グループマネージャー
- 「自分のアカウント」で作成したカスタムテンプレート
- 「自身がマネージャーのグループ」で共有されたカスタムテンプレートすべて
メンバー
- 「自分のアカウント」で作成したカスタムテンプレートのみ
権限についての詳細は、ロールと権限についてをご参照ください。
よくある質問
Q. 過去の会議の議事録も踏まえて要約できますか?
A. できません。
要約処理に渡されるのは、対象のログ1回分の書き起こしのみです。
複数のログをまたいだ要約の生成は、現状の仕様では対応しておりません。
Q. CRMツール上の商談ステージや顧客属性に合わせた要約はできますか?
A. できません。
CRMツール連携情報は要約処理に渡されないため、自動的に反映することはできません。
業界や顧客属性を踏まえた要約を作成したい場合は、テンプレートの「フォーマット設定」欄に観点を文章として記入することで、近い表現を実現できます。
Q. 発話時間や参加人数を要約に含めたいのですが可能ですか?
A. 部分的に可能です。
記録開始日時は要約処理に渡されているため、日時に関する記述は可能です。
一方、発話の総時間や参加人数はメタ情報として渡していないため、書き起こし本文の中で言及されている場合のみ要約に反映されます。
Q. 要約にタイムスタンプを付けることはできますか?
A. 可能です。
システム側のしくみにより、参照元の発話に対応するタイムスタンプが自動で付与され、要約画面に表示されます。
ユーザー側で設定する必要はありません。
Q. 要約項目を21個以上に増やすことはできますか?
A. できません。
要約項目は最大20個までです。
階層を増やして詳細化することは可能ですが、フォーマット設定と合わせて合計10,000文字を超える設定はできませんのでご注意ください。
Q. 英語の発話を英語で要約することはできますか?
A. 可能です。
出力言語を英語に設定しているスペース・ユーザーには、英語版テンプレートが適用され、英語での要約が出力されます。
日本語・英語以外の言語は現在対応しておりません。
詳細は英語モードをご確認ください。
Q. 録音終了時や決まった時刻に自動で要約を実行できますか?
A. できません。
カスタム要約は手動実行となっており、自動実行には対応しておりません。
自動要約をオンにして記録した場合は、カスタム要約ではなく「AI要約」が実行されます。
詳細はAI要約設定(記録内容をAIで要約する)をご確認ください。
Q. 要約項目①の結果を②でも参照したり、変数として扱うことはできますか?
A. できません。
ユーザー定義の変数機構はご用意していません。
フォーマット設定や説明欄に「上のセクションの結果を踏まえて」のような自然な文章で記入することは可能ですが、項目間の参照を確実に保証するしくみはなく、期待どおりに動作しない場合があります。
Q. 機密情報を自動でマスクしてもらうことはできますか?
A. 要約段階での自動マスク機能は用意していません。
書き起こしに機密情報が含まれている場合、要約結果にも反映される可能性がございます。
マスクが必要な運用の場合は、録音・書き起こしの段階で個人情報除去設定の対応をお願いいたします。
YOMELでの個人情報の取り扱いについては、入力データの取り扱いについてもあわせてご参照ください。
Q. テンプレートをチームで共有したり、他のユーザーが作成したテンプレートを使うことはできますか?
A. 可能です。
カスタムテンプレートは「個人専用 / グループ共有 / スペース共有」の3段階で共有範囲を設定できます。
また、公式テンプレートおよびお気に入り機能もあわせて活用できます。
詳細は本記事の「テンプレートの共有範囲について」をご確認ください。
本記事の内容についてご不明な点がございましたら、お問い合わせフォームまでお問い合わせください。